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あの頃は気づかなかった恋

あれは、私が大学生で22歳の冬でした。大学の卒業単位を取得したので、卒業旅行の資金を貯めるために短期でガールズバーで働き始めました。

お客さんがいない時は、お店の前で呼び込みをする時があり、その時によく近くの居酒屋の呼び込みをする店員さんと話をしていました。

その人はとても気さくな人で、とても人懐っこくて、友達が多そうな人でした。

当時22歳の私でしたが、その人も同い年で、居酒屋の店長を任されていました。

その人は、私のことをいつも可愛いと褒めてくれ、他の可愛い女の子がいる中でいつも私のことだけを褒めてくれました。私も悪い気はしなかったのですが、少しチャラい人かな?と思い、ありがとう〜と軽くかわしていました。

しかし、たまにお金を出してお店にまで来てくれ、どうしてもアドレスを教えて欲しいと言われ、私もアドレスくらいならいいかなと思って交換をしました。

そして、メールをしていくと、実はしっかりしていて、でも母性本能をくすぐるような可愛い部分があり、私は彼に惹かれていきました。

電話をしたり、ご飯に連れて言ってもらったり、お店の呼び込みで顔が見れる時はとても嬉しい気持ちになっていきました。

そして、ある日彼は私のことを好きと言ってくれ、私たちはキスをしたり、体の関係をもちました。

とても幸せな気持ちでした。

でも、付き合う話になると、彼は仕事が忙しくて私を大切にできる自信がないと言いました。

恋は盲目。私はそれでも近くにいたいと思い、それからも彼と会いました。

ある日、彼の部屋に行くと、ベットの下に使用済みのコンドームが落ちていました。

私は涙が溢れてきて、彼に思い切って聞きました。

すると彼は、たくさん私に謝り、元カノが急に来て襲いかかってきたから仕方なかったと言いました。

それでも私は彼の事が好きで諦めることはできませんでした。

友達にも、やめた方がいいも言われても、会わずにはいられませんでした。

毎日辛くて辛くて、どこにいても彼のことを考えて他のことが手につきませんでした。

こんなはずじゃなかったのに、どうして私じゃダメなんだろうと何度も考えました。

こんな日が続き、私はとても疲れました。もう終わりにしようと電話で彼に、すべての不満をぶつけ、もう会わないと言いました。彼は悲しそうに、ごめんと言いました。

その日から私は彼のアドレスも電話番号も消し、連絡を一切とりませんでした。

すべての不満をぶつけた事で、案外すっきりしたようで、その後気持ちを引きずることはありませんでした。

しかし、他の子から聞いた話では、彼は私の事を本当に好きだったようでした。

でもあのまま彼と一緒にいても、きっと私は幸せにはなれなかったと思います。彼にとって、好きな人と一緒にいたいけど、付き合ったりすると連絡をとったりする自信がなかったようでした。

その時は、彼しか見えていなかったけど、今思うと自分に自信がないダメな人だなと思います。

でも、私にとってそれはとてもいい経験で、きちんと男の人を見る目を養うきっかけになったと思います。

そんな彼も、心から愛し、大切にできる人と出会えることを願ってます。