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好きになったのは演劇部の先輩でした

今までに恋らしい恋をした自覚ってあまり無いんですよ。

なんとなーく良いなと思って、気が付いたら興味が無くなってるって事ばかりなんです。



でも中学になったばかりの時に一度だけ、確かに好きになって、確かに失恋だったと自覚したものがあります。





当時私は演劇部だったんですけど、入部した動機がそこの先輩だったんですよ。

背が高くて爽やかな雰囲気で、でもちょっと軽い性格の人で。

気さくに話しかけてくれたのが嬉しくて、それで演劇部に入ったんです。



その時はまだ単純に、優しそうな先輩がいるから楽しそうだと言う感じだったんですね。



好きだなと気づいたのは、文化祭前。

文化祭で上演する劇の配役を決める時でした。

眠れる森の美女をやろうと言うことになり、私は魔女の役をやりたいと立候補したんですよ。

その時に「キミがやってくれるなら成功間違いなしだね」と言われたんです。

この何気ない一言がなぜか心に残って、好きだなと自覚したんですよ。



それからしばらく部活に行くのが楽しかったんですけどね、浮かれた気分はすぐに壊れてしまいまして。



文化祭前日、通し稽古の最中に、暗幕の陰で先輩と姫役の先輩がキスしてるのを見ちゃったんですよ。



告白する前に終了、ホントに短い恋愛期間でした。

おかげで本番は失恋と嫉妬が入り交ざり、これまでにないほど役に入り込めたんですけどね。